SSD専門復旧サービス

SSD
データ復旧

ソリッドステートドライブの高度な障害に対応。コントローラ故障、NANDフラッシュ障害、ファームウェア不良まで確実復旧いたします。

NVMe・SATA対応

全規格対応可能

物理障害対応

コントローラ故障まで

高度技術

専用機器で復旧

成功報酬制

復旧できなければ無料

初期診断無料
最短即日対応
25年の実績
SSD復旧専用機器

SSD復旧技術

高い復旧成功率

SSD復旧の技術的困難性とHDDとの決定的な違い

SSD(ソリッドステートドライブ)はHDDと異なり、機械的な可動部品を持たない半導体メモリです。しかし、その構造上の複雑性から、物理障害時の復旧難易度はHDDを遥かに上回ります。

SSD内部構造図

SSDの主要構成要素

NANDフラッシュメモリチップ

役割: データの物理的保存領域

技術: SLC、MLC、TLC、QLC(セル密度が向上)

容量: 1チップあたり128GB〜1TB

問題: チップ単体では暗号化データのまま

NANDフラッシュは電荷の有無でデータを記録します。近年はTLC(3bit/cell)、QLC(4bit/cell)の高密度化が進み、容量は増大しましたが、耐久性と信頼性は低下傾向にあります。

コントローラIC

役割: NAND管理、暗号化、ウェアレベリング

主要メーカー: Samsung、Phison、SMI、Marvell

機能: FTL(Flash Translation Layer)管理

問題: 故障時、暗号鍵・マッピング情報が喪失

コントローラは独自アルゴリズムでデータを暗号化し、NANDチップに分散配置します。コントローラ故障時、このマッピング情報が失われ、NANDチップから直接読み出しても復号不可能になります。

DRAM キャッシュ(一部モデル)

役割: FTLテーブルの一時保存

容量: 256MB〜2GB

問題: 電源断で情報消失

ファームウェア

役割: コントローラ制御プログラム

保存場所: ROM or NAND特定領域

問題: 破損時、全機能停止

HDDとSSDの復旧難易度比較表

項目HDDSSD
物理分解クリーンルームで可能チップ取外しに特殊技術
直接読取プラッタから可能暗号化で復号不可
部品交換ヘッド・基板交換可コントローラ交換でも復旧困難
ファームウェア修復・移植可能メーカー独自で修復困難
データ配置連続配置分散・暗号化
HDD vs SSD復旧難易度比較

SSD特有の復旧困難要因

ハードウェア暗号化(AES-256)

ほぼ全てのSSDがコントローラレベルで自動暗号化を実施。コントローラ故障時、暗号鍵が失われ復号不可能に。

ウェアレベリング

書き込み回数を均等化するため、データは物理的に分散配置。論理アドレスと物理アドレスの対応表(FTL)はコントローラ内部でのみ管理。

トリム(TRIM)機能

削除ファイル領域を即座に物理消去。HDDのように削除後も残留するデータがSSDにはほぼ存在しない。

ガベージコレクション

SSDは自動的に不要データを消去。電源投入中に削除ファイルが完全消失する可能性。

物理修復

専門設備で対応可能

SSDで発生する主要な障害パターンと復旧アプローチ

SSDの障害は複雑で多様です。各障害パターンに応じた専門的なアプローチが必要となります。

コントローラ故障

発生頻度

復旧難易度

故障したSSDコントローラ

症状

  • • BIOS・OSで全く認識しない
  • • 通電ランプは点灯するが動作なし
  • • デバイスマネージャーに「不明なデバイス」表示
  • • CrystalDiskInfoで情報取得不可

原因

  • • 電源異常(過電圧、逆接続)
  • • 静電気破壊
  • • ファームウェア破損
  • • コントローラIC製造不良

復旧アプローチ

当社では、同型番SSDのコントローラを用いた一時的な動作復旧や、NAND チップ直接読取による部分的データ救出を試みます。ただし、ハードウェア暗号化が有効な場合、復旧率は大幅に低下します。

NANDチップ劣化・故障

発生頻度

復旧難易度

NANDチップ劣化状況

症状

  • • 突然の容量減少
  • • 読み書き速度の極端な低下
  • • ファイルシステムエラー頻発
  • • 特定ファイルが開けない

原因

  • • 書き込み回数上限到達(TLC/QLCは特に早い)
  • • 不良ブロック増加
  • • データリテンション劣化(長期未通電)
  • • 温度異常(過熱・低温)

復旧アプローチ

専用機器でNANDチップの全ブロックを読み取り、ECC(誤り訂正符号)を活用してデータを復元します。不良ブロックは複数回リトライで読み取りを試みます。

論理障害(誤削除・フォーマット)

発生頻度

復旧難易度

SSD TRIM機能動作図

症状

  • • ファイル・フォルダが見えない
  • • 「フォーマットしますか?」表示
  • • パーティション消失
  • • 誤って初期化・削除

重要な注意点

SSDはTRIM機能により、削除直後からデータが物理消去されます。電源を入れたまま放置すると、ガベージコレクションで完全消失する可能性があります。

復旧アプローチ

即座に電源を切り、通電時間を最小限に抑えることが重要です。TRIM無効化状態でファイルシステムを解析し、削除ファイルの痕跡から復元を試みます。

SSD障害でお困りの方へ

SSDの障害は時間との勝負です。特に論理障害の場合、通電時間が長いほど復旧可能性が低下します。 症状を確認したら、すぐに電源を切って当社にご相談ください。

データサルベージのSSD復旧専門技術

25年の経験と最新技術を駆使し、困難とされるSSD復旧に挑戦し続けています。

使用機器:

  • PC-3000 Flash(Ace Laboratory社)
  • Flash Extractor
  • BGA リワークステーション

プロセス:

  1. 1SSD基板からNANDチップをBGAリワークステーションで取り外し
  2. 2専用アダプタにチップを実装
  3. 3PC-3000 Flashで全ページを読み取り
  4. 4ECC演算でビットエラーを訂正
  5. 5コントローラの暗号化アルゴリズムを解析(可能な場合)
  6. 6ファイルシステムを再構築

制約

ハードウェア暗号化が有効な場合、コントローラの暗号鍵がなければ復号不可能。ただし、一部の旧型SSDや暗号化無効モデルでは復旧可能性が高まります。

NAND チップ直接読取技術

高度な技術で可能な限りの復旧努力を行います

SSD復旧は非常に困難な技術領域ですが、当社では最新の機器と豊富な経験を活かし、 お客様の大切なデータ救出に全力で取り組みます。