データ復旧のデータサルベージ 、今日の記事
データ用語集、vol.70の今回は「CSS(Contents Scrambling Sysytem)」をご紹介します。
CSSとは、市販のDVD映像ソフトの多くに採用されていた
デジタルコピー防止機能。
映像データにスクランブルをかけ、
CSSデコーダを内蔵したプレーやでしか再生できないようになっている。
CSSではマスター鍵、ディスク鍵、タイトル鍵
という3種類の鍵データが用いられる。
タイトル鍵はディスク内に記録されたタイトルごとに設定される鍵で、
コンテンツの暗号化に使用される。
ディスク鍵はディスクごとに設定される鍵で、
そのディスクで使用されるタイトル鍵の暗号化に使用される。
マスター鍵はDVD機器製造メーカに個別に割り当てられる鍵で、
これを使用してディスク鍵暗号化し、
ディスクの先頭に記録する。
複合時にはDVD機器や再生ソフトが内蔵するマスター鍵でディスク鍵を復号し、
ディスク鍵でタイトル鍵を復号してコンテンツのスクランブルを解除する。
再生ソフトでのマスター鍵の管理がいい加減なメーカーが存在したため、
CSSはあっさり破られてしまった。
1999年11月にノルウェーの数人のプログラマによって、
「DeCSS」というCSSスクランブル解除ソフトが開発され、
インターネットなどを通じて世界中に公開された。
このため現在ではCSSは使われておらず、
DVD映像タイトルにはCPPMやCPRMなどの
コピー制御技術が使われている。
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