データ復旧のデータサルベージ 、今日の記事
データ用語集、vol.51の今回は「SSID」をご紹介します。
IEEE 802.11シリーズの無線LANにおけるアクセスポイントの識別子。
混信を避けるためにつけられる名前で、
最大32文字までの英数字を任意に設定できる。
複数のアクセスポイントを設置したネットワークを考慮して
ネットワーク識別子に拡張したものをESSIDという。
現在ではESSIDの意味でSSIDという語を使うことが多い。
無線LANは電波を使って通信するため、
有線LANと違って複数のアクセスポイントと交信可能になる 「混信」 状態が生じる可能性がある。
このため、無線LANのアクセスポイントと各端末にはSSIDを設定することができ、
SSIDが一致する端末としか通信しないようにすることができる。
どのアクセスポイントにも接続できる 「ANY」 という特殊なSSIDもあるが、
製品によってはセキュリティに配慮して 「ANY」 設定の端末からの接続を
拒否する機能を持ったものもある。
SSIDによるネットワークの識別は、
見方によってはアクセス制御機能であるため、
無線LANのセキュリティ機構の一つと見なされていた時期もあるが、
これはネットワークのユーザ全員が同じログインID/パスワードを共有するようなもので、
セキュリティ対策としては脆弱すぎる。
不正アクセスや情報漏洩の対策には、
暗号化などの実質的なセキュリティ技術を用いるべきであろう。
無線LANネットワークの識別子としては他にBSSIDという48ビットの数値があり、
こちらはアクセスポイントのMACアドレスと同じものである。