データ復旧のデータサルベージ 、今日の記事
データ用語集、vol.32の今回は「メモリセル」をご紹介します。
メモリセルとは、半導体メモリにおいて、情報の最小単位である"0"または"1"からなる
1ビットの情報を保持するために必要な回路構造のこと。
コンピュータで扱えるデータは2進数の"0"または"1"のみであり、
そのデータの最小単位が「ビット」である。
メモリはこの最小単位ビットの集合であり、
メモリセルは1ビットを表現するためのメモリの最小構成単位となる。
1つのメモリセルは電化を蓄えトランジスタのON/OFFを切り替える「しきい電圧」を
2種類用意しておくことで、
それぞれの電圧をデータの"0"と"1"に対応させ、
これを切り替えることにより1ビットの情報を蓄える。
通常は、1つのメモリセルに1ビットのデータを記憶させる
「SLC」(Single-Level Cell)方式が一般的であるが、
半導体技術の向上により、近年では1つのメモリセルに2ビットのデータを記憶させる。
MLCでは1つのメモリセルで蓄えられる情報が2倍となる為、
メモリの大容量化を実現できる。
MLCではしきい電圧が4つになるため、
SLCとくらべてばらつきの少ない電圧分布にする必要があり、
メモリを安定動作させるためには、
より高精度な製造プロセスが必要となる。